若き章子怡の舞踏姿。

で、前回も書いたのですがチャン・ツィイーの所作の美しさと身体能力はやっぱり子供の頃からの舞踏にあるんだろうと思います。8才からバレエを習い、舞踏学校に進学。学校では中国の民族舞踊をみっちり習ったらしい。そんな頃の映像がどうしても見たくて探してみました。
1994年ですから彼女が15才の時の映像です(それにしては大人っぽく見える)。この孔雀舞というのは中国の傣族の伝統的な踊りらしく、世界的に有名な舞踏家ヤン・リーピンも踊っている。指の先の先まで行き届いた表現力、背中の圧倒的な存在感。彼女がどれだけの鍛錬を積み、踊りに賭けているのかがよくわかる映像です。ちなみにチャン・ツィイーはこの演目でこの年のコンクールで優勝を果たしています。

これは更に若い頃の映像だと思われます。女性の振り付けとしてはかなり奇抜に見える踊りですが、苗族の踊り、と最初にクレジットが出ているのでこれもそういった少数民族の舞踏をモチーフにした踊りなんでしょう。2曲目は中国の伝統的な踊りだなあっていう気がします。

チャン・ツィイー自身、ダンスをやっていたからカンフーの動きを覚えることはさほど難しいことではなかった、と語っています。ダンスから学んだことは「意志を強く持って諦めるな、ということ」と彼女は言う。これからもばんばん踊って欲しいです。

追記:このメイキング映像を見ると、それぞれのカンフーの流派の違いがわかって面白い。

相手に近い位置で常に闘うトニー・レオン詠春拳、円形のなめらかな動きが優美なチャン・ツィイー八卦掌(師匠も女性が多い)、直線的で荒々しいチャン・チェン八極拳。ちゃんとそれぞれのキャラクターに合った流派を選んでいるんだなと思った。それから柔軟が鬼。