スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」。というか市川笑也さん。

sayokom2005-04-12

母と妹とオンナ3人で、新橋演舞場に歌舞伎を観にいってまいりました。どうだ何かセレブな感じでしょう?
演目は市川猿之助一座のスーパー歌舞伎の原点である「ヤマトタケル」。いわゆる歌舞伎座でやっている古典の歌舞伎に比べると、スーパー歌舞伎というのは台詞もわかりやすく場面転換や衣裳なども斬新で、早変わりや宙乗りなんかもあってキャッチィなお芝居なのです。
実はわたくし、東京に出てきたばかりの頃に一時期たいそう歌舞伎にはまっていた時期がありました。それも猿之助一門の市川笑也さんという女形に熱烈に恋しておりまして、それこそ1人で演舞場行ったり若手だけでやっている「二十一世紀歌舞伎組」というお芝居を観に相模大野まで行ったり毎週笑也さんがやっているラジオ番組を欠かさず聴いたりしておりました。ちなみにその番組というのはNHK-FMでやっている「邦楽ジョッキー」という番組ですhttp://www.nhk.or.jp/jockey/index.html。今思うと凄いタイトルだなこれ。現在はやはり猿之助一門の笑三郎さんがディージェーをつとめておられます。
そうこうしているうちに折り悪く笑也さんが結婚してたことが明らかとなりさすがにわたくしも少々熱が冷め(女形の役者さんが結婚しているから熱が冷めるっていうのも変な話なんだが)、劇場からは足が遠のいてしまいました。ダメなファンです何とでも言って下さい。それでもまあ好きなことは好きなのでBSでお芝居の中継なんかがあると観たりしてはいたのですが、生で歌舞伎観るのは7年ぶり。
さて皆様ご承知の通り猿之助さんは病のため今回は市川右近市川段治郎の2人のWキャスト。わたくしが観た回は段治郎さんがヤマトタケル役を演じられていたのですが、背が高くて顔が小さいので非常に立ち姿が美しい。主人公の苦悩や寂しさを瑞々しく表現されておりました。ラスト近くの「ヤマトへ帰りたい」のシーンの台詞まわしは猿之助さんそっくりでびっくりした。
もちろん笑也さんは相変わらず美しくあでやかで台詞まわしは鈴の音がなるが如く。顔も綺麗だし声もこれまた無理なく綺麗。兄橘姫とみやず姫の二役を演じ分けられていたのですが、うっとりいたしました。母はこの日のためにオペラグラスどころかバードウォッチング用の双眼鏡を持参していたので、それを借りてしみじみとドアップでご尊顔を見つめまくりでありました*1
市川笑也http://www.actors.or.jp/meikan/members/actors/a0836_emiya.html
16時半開演、途中2回休憩が入る3幕もので、終わったら21時。五感をフルに働かせておなかいっぱい堪能いたしました。いやあ良かった。
(小声で)やっぱり笑也さん素敵でした。

*1:これを言ったら身も蓋もないのだがとても45歳の男性とは思えないない可愛らしさ