5日目(9月6日火曜日)〜神様の島にたくさんの花が咲きますように。

ええーまだやるの、ていうかまだ終わってなかったのかよバリ島日記!とお嘆きの皆様。全くニーズがないことも合点承知の助ですが、始めちゃったものは終わらせないといけませんし、あの美しい神々の島にまた穏やかな日々が来ることを祈って最終日です。1ヶ月以上経ってますけどね。ちなみにもう今、バリ島は雨期真っ盛りだそうです。雨は雨で地固まるからいいね!というのは初日についてくれたガイド、タンカス兄ちゃんのコトバです。タンカス元気かなあ。
ちなみにこれまでのバリ島日記はここにまとめました。

最終日はレイトチェックアウトで18時まで部屋を使えるため、この日も普通に起きて泳いでビュッフェで朝ご飯を食べて。ああ西瓜ジュースも飲み納めかあ、と思うとちょっと淋しい。もちろんこの日も「たあ! 」と卓球で真剣勝負しプールでアクアビクスにいそいそ参加する。あああこんな日々が毎日続けば良いのに。てもうとっくに帰ってきてるんですけど。
午後には再度このコンラッドバリのご自慢スパ、「Jiwa Spa」に。2日目にツアー特典で30分のマッサージを受けたのですが、もうちょっとたっぷり足裏マッサージやりたいやりたいと相方が熱望したので最終日に予約を入れておいたのでした。ていうか普通バリでマッサージやりたがるのって女の子の方じゃないかね? わたくしは普段から肩こりもないし、こんなのんびりした生活でカラダが痛いわけもないのですが、せっかくここまで来たんだし何つってもどえらく日焼けしてしまったので、相方は足裏リフレクソロジーを、わたくしはフェイシャルマッサージとフラワーバスをチョイス。嗚呼憧れのフラワーバス! もともとこのジワスパには単品のフラワーバスはないのですが、わたくしが「フェイシャルとフラワーバスを一緒に受けたいんだけどダメ?ダメ?」と聞いたらすんなりOKが出ました。嬉しいー。まんもすうれぴー。
男性陣にはさっぱり理解出来ないと思いますが、フラワーバスとはバラの花びらをたくさん浮かべたバスタブに、いい匂いのするアワアワのバスフォームを入れ、そこにのんびり浸って優雅にお姫様気分を味わうというものなのだ! 何がカラダにどういいのかとか、そんなことはどうでもいいのだ!
さてわたくしが受けたフェイシャルマッサージは「フレッシュ&ナチュラルフェイシャル」というメニューで、高見知佳に似たお姉さんが果物やらキウリやらヨーグルトやら(おそらく、匂いで)でやさしくマッサージし、パックしてくれるという代物。静かでシンプルな個室でマッサージを受けるのはとても安らぎますが、もっと開放的なマッサージも受けてみたかったな、と今になって思ったりもする。1時間かけてゆっくりほてったお肌をいたわった後は、お待ちかねのフラワーバス。暖かいジンジャーティーを個室のバスタブまで持ってきてくれて、それを飲みながら1人お姫様ごっこですよ。写真はイメージです。もちろん私じゃないです。フェイシャルマッサージ1時間+フラワーバス30分で、5000円くらい。どうでしょう町のエステならもっと安いと思いますが、日本で受けることを思えばそう高い買い物(物じゃないけど)ではないように感じました。
で、2人ともたっぷりカラダを慈しんで貰った後は、まだ時間があるのでまたプールへ。またプールかよ・・・。せっかくエステ行った後だというのに何というこの貧乏性。も一回アクアビクスやりたかったのですが残念ながらこの日は夕方の回はなく、名残惜しみながら美しいラグーンプールをたゆたいました。

18時にチェックアウトした後も、飛行機はデンパサールを22時に出るGA880便なので、まだ集合時間まで1時間ある。最後の夕食は何処にしよう?と考えたのですが、やっぱりまたあの「ケンディ・クニン」http://kendikuning.com/index.htmlに行ってしまいました。3回目。あの可愛い日本語を喋る男の子のボーイさんがこの日もいてくれ、しかも私たちのことを覚えていてくれて嬉しかった。実はこの店もジンバランカフェのように魚介類を選んで、その場で炭焼きにしてくれるのです。エビ、ハマグリを選んで焼いてもらったのですがどれも美味しかった。時間がなくてゆっくり出来なくて申し訳なかったけど、最後まで美味しいご飯食べられてほんと嬉しかったですよ。ヌサドゥア行かれるかたは是非行ってみて下さい、メリア・バリの隣りの黄色い壺の看板の「KENDI KUNING」。日本語のメニューもあるし安いし美味しいし、浜辺のロケーションもいいし。あの男の子のボーイさんががまだいてくれると尚いいです。
お腹いっぱい食べて、「また必ず来るね」とボーイさんとお別れをして、満点の星空の下を駆け足で戻り、いよいよホテルを後に。結局タンカスにも最後まで会えなかった。何でもH.I.Sのバリ支店だけでスタッフ200人以上いるらしいですから。そういえばホテルを出入りする車は全て、ツアー会社の車であってもエントランスで金属探知器のチェックを受けるのです。細長い棒状の金属で車の下もつつーっと撫でていたんだけれど、あれだけチェックしたところで人が沢山集まるところやジンバランカフェみたいな開放的な空間ではどうしようもない。それを日本に帰ってきてすぐ、思い知ることになるのですが。
入り口前で身体チェックと荷物をX線に通してングラ・ライ国際空港に入り、離陸前までしばし探索。空港は同じようなおみやげ物屋がたくさんあって、道に迷いがちなので気をつけた方が良いです。わたくしは疲れ果てた相方を残して1人であちこち見て歩いていたのですが、危うく出会えなくなるかと思いました(私だけかもしれんが)。以前妹からこのように素敵なバリ土産をもらっておりましたので、このように素っ頓狂なモノがあるかとワクワク見て回ったのですが、普通でした。
ちなみに帰りはデンパサールを出た飛行機は一旦ジャカルタに降り、乗り継ぎをして東京へ。別に乗ったままでもいいのですが(乗り換えじゃないので)せっかくなので降りてみたらば、何処まで行って良いのかダメなのか全然わからなくてみんな不安げにどんどん歩き、気が付いたらまた免税店なんかがあったりして、まあ他に日本人いるから置いていかれることもないだろうというアバウトさ。ジャカルタの空港はバリよりも近代的でしたが時間が時間なのでがらんとしてた。
まあこの先はもう何事もなく飛行機は飛び(実は着陸してから前日に隣りのスマトラ島で飛行機が墜落していたことを知り肝を冷やすのだが)翌朝9時に成田に到着、荷物を開けられることもなく何故か鈍行の京成線に乗って都内に戻り、「小腹が空いたから蕎麦でも食べて帰ろう」と入った蕎麦屋がサーヴィスも味も最悪で、「もう日本はダメなのかもしれんなあ」といきなりバリにとんぼ返りしたい気持ちに襲われたのでした。

本当に、「またお正月休みがちょっとでも取れたらバリに行こうか」と話していたその日にテロのニュースが飛び込んできて、いたく胸が痛みました。あの眩しい太陽の下の、色鮮やかな花が咲き、いたるところに神様がたくさんいる美しい島。わたし達は滞在中一度も嫌な思いをすることもなく、夢のように楽しく素敵な時間を過ごすことが出来ました。またタンカスのダジャレやケンディ・クニンのお兄ちゃんの笑顔に会いたい。ウルワツ寺院の猿を飽きるまで眺めていたい。そしてジンバランの壮大な夕陽にただ圧倒されたい。どうか、バリに平和で穏やかな日々が訪れていますように。