愛の神、エロス。

昨日のことですが、「愛の神、エロス」というかなりぎょっとするタイトルの映画の試写に行ってまいりました。王家衛スティーヴン・ソダーバーグミケランジェロ・アントニオーニの3巨匠が愛についての小作品をそれぞれ撮影した映画で、配給会社のキャッチコピー的に言うならば「カンヌを征した三巨匠が描く至高の愛のトリロジー」ということです。エロ映画かと思われそうですがいわゆる芸術作品でございます。わたくしはソダーバーグとアントニオー二には思い入れもないのですが、何つったって王家衛ですから。王家衛なら観なくては。
で、これからご覧になる方もいらっしゃるでしょうから詳しくはもうしませんが、最も作品として完結しているのが王家衛による最初の作品「若き仕立屋の恋」のパートだと思います。これは王家衛色、クリストファー・ドイル色満載の素敵な作品です。仕立屋を演じるチャン・チェン、若い頃のパートはあの「クーリンチェ少年殺人事件」を思い出させる涼やかな青年ぶりで懐かしい。今やすっかりオトナになってしまったのねえ。
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