麗しのプラナカン文化。

父が仕事の関係で子供の頃から中国やらシンガポールやらに始終行っていたせいもあり、欧米か!的なものよりもアジア的なものが大層好きです。映画しかり音楽しかり文化しかり料理しかり。そんな中大変珍しいこんな本が出ました。

マレー半島―美しきプラナカンの世界 (私のとっておき)

マレー半島―美しきプラナカンの世界 (私のとっておき)

プラナカン、というのは、シンガポールやマレーシアに移住してきた中国人と、現地マレー人との間に育まれた独自の文化です。現地で成功し財を成した中国人が、自分たちの文化とマレーの文化、更にはそこを植民地にしていたイギリスやオランダの文化も取り入れて美味しいところ取りした豪華絢爛かつキッチュなカルチャーなのです。ビーズ刺繍やカラフルな陶器、どっしりした黒檀の家具など、美しいものだらけ。以前母から英語の(!)資料はもらったのですが何せ英語だし、読んだような気になってただけだったんですが、この本は写真も綺麗で眺めているだけでうっとりします。

ここ数年日本はシンガポール料理ブームで、海南チキンライスやバクテー(肉骨茶)などを出すお店が増え食材も手に入りやすくなったので嬉しい限りですが、どうしても見つからないのがこれ。

イカンビリス、という小魚から取ったスープストックです。ヨントーフ(醸豆腐)という、お豆腐やニガウリ、魚のすり身なんかを入れてつくるシンガポール風おでんには欠かせない食材なのですが、これが何処を探してもない。カルディーとかアメ横センタービルとか大方ありそうなところはまわってみたのですが、どうにも見つかりません。どなたかシンガポール、マレーシアに旅行なさる方がいらっしゃったら輸送代含めお代はたんと差し上げますので買ってきて頂けませんでしょうか。心からのお願いなんでございます。