バリ島は、神様の島。

旅に出る、ということは、自分にとって大切な場所が1つ増える、ということだ。わたしはそんなにたくさん旅をしているわけではないけれど、ヴェトナムや香港、シンガポール、そしてバリ島といった場所は、もうただ地図上の地名ではなく、空の色や風の匂いや人々の笑顔をすぐに思い浮かべることが出来る、懐かしく大好きな場所だ。
まだ開いたままのスーツケースには旅のしおりやらホテルのアメニティが入りっぱなし。「バリ島日記」だってまだ完結していない。
信じる神様が違う、という理由だけで人が殺されていい理由なんてどこにもない。潮風に吹かれながら美しい夕陽を眺め、「乾杯」にわけもなく感動したあのジンバランの海岸が、理不尽な暴力によって壊された。無性に悔しく悲しい。

「バリ島で同時多発テロhttp://www.asahi.com/international/update/1001/015.html