新日本両国大会。
メガトン台風のせいでみな到底両国には辿り着かないんじゃないか？と思っていたのですが、よくぞ皆さん集まりました！ お互いを褒めてあげたい！ ちょっとした興奮状態で非常に良い雰囲気の中始まった今日の新日本プロレス両国大会。前半戦テンポ良く、内容も充実していたんだけど、途中から嵐、嵐、また嵐ですよ*1。時間の経過を追って嵐解説を。
-嵐その１ アニキ裏切られる。
待望の田中稔選手復帰。絶対ヒートより素顔の方がいいって！と誰もが思ってるはずなのになかなかマスクを脱いでくれなくてもったいないなあと思い続けて早幾年。今時のプロレス界にしては珍しく引っ張りに引っ張ってようやく素顔、しかもパートナーは金本浩二選手。懐かしい金本選手のテーマでジュニスタ復活ですよ。なのに途中で裏切られた。いやあ参った。CTUのヒート勧誘もここまで寝かせてたってことですか。で、場内落胆のまま休憩にいくかと思いきや・・・。
-嵐その２ 長州力またぐ。
誰か２人リングに近づいてくるよ、あれあっさり上がっちゃったよ、あれもしかして長州さんじゃない？！てな具合で突如新日本マットに長州力復活。スパッツにまとめ髪、しかもリングど真ん中で高々と右手を突き上げた。場内総立ち、大長州コール。「俺が新日本のど真ん中に立ったぞ！」に始まり朗々たるマイクアピール。途中で永田選手入ってくるわ天山選手入ってくるわ、試合終えたばかりのライガー選手まで飛び込んできて「お前出たり入ったりどういうことなんだよ！」と立場を超えて怒っていたのが事の混乱ぶりを表している気が。「今度ここに立つ時には全開のパワーホール聞かせてやるよ」ってなかなかイキなコメントですよね。
-嵐その３ 黒い軍団増える。
セミは天山・永田組vs蝶野・ドンフライ組。まあこれは荒れるだろうと思ったら想像以上の荒れ模様で、ランバージャックなんてそこのけそこのけ状態。いつの間にやらノートンはいるわ中西選手はいるわ逆に天山選手はいないわでもう無茶苦茶。客席から紙コップやら何やらがばんばん飛び交ってました。最後に１０人以上いたんじゃないか？リング占拠した黒いヒトビト。蝶野、フライ、寝返ったばかりの田中稔選手加えたCTUにノートン、中西、長井といった真っ黒黒のラインナップ。大ブーイングの中マイク握った蝶野選手の「新日本は腐ってる！ ロン毛のオヤジでも誰でもいいぞ」の「ロン毛のオヤジ」が気になります。やっぱり長州選手のこと？ ロン毛て。
-嵐その４ 肩がついたら３カウント。
メインのIWGP戦、藤田和之選手が胴絞めスリーパーに入ってマットに倒れ込んで肩がついたところで３カウント、「勝者、佐々木健介！」。え?! 場内も「は？！」という雰囲気の中、藤田選手はさっさとリング降りちゃってセレモニーだけが粛々と執り行われる。いやそれあり得ないでしょー。まあ確かにこれもプロレスのルールではあり得るんですけど。さすがに場内は納得せず、荒れ模様。可哀想なのは新チャンピオンの佐々木健介選手ですよ。健介さん自身は全然、少しも悪くないのにその荒れ荒れムードをなだめなくちゃいけないんだから。「次の挑戦者に勝つまでこのベルトは巻かない！」と宣言し、複雑な表情のまま控え室に戻ると・・・。
-嵐その５ 北斗さん激怒。
今日の一番切ない嵐が最後にやってきた。健介選手が憮然としたままコメントしているところに「ガシャン、バタン」と何かを蹴飛ばすような音がして、両手にコドモを抱いた涙目の北斗さんが飛び込んできた。「バカにしやがって！フリーだからってナメてんのか！帰ろう、もうこんなところにいる必要なんてない！」と健介さんを引っ張って立たせた。もうみんな呆然としてしまって、だからといって北斗さんに何を聞くことも出来ず。あの北斗さんの怒りが何に向けられているのか？が今日最後に残った宿題です。*2
いやあもうなんかいろいろ有り過ぎた今日の両国大会だったのですが、試合後私のところに２通のメールが来ました。１通は『納得いかない！あんな試合ばっかりイヤです（怒）』という憤慨メールで、もう１通は『やっぱり新日本にはスキャンダルが似合いますね』というという内容。たぶんこの両極端な反応が今日の大会を物語ってるんじゃないかと思います。私は正直、セミの大混乱ぶりには少々まいったし、誰も幸せになれなかったメインに釈然としないものもあるけど、まあこういうことも乗り越えていかなきゃいけないし乗り越えることが出来るのがプロレスなんだろうなあと多少時間が経った今は思います。
今は一番北斗晶さんの気持ちが知りたい。北斗さんのことですから近いうちに何らかのコメントを出して下さるんじゃないかと思ってます。
両国大会終わって外に出てみたら、来るときの暴風雨は何だったんだと思うくらいのすっきりした夜空。ゆっくりだけど総武線も動いてたのでとぼとぼ帰りました。ポルシェのオープンカーが颯爽と走ってて笑えた。気が早い、早すぎるよ。
