タビが我が家にやってきたわけ。

sayokom2008-06-29

忘れもしないEURO2008開幕の6月7日、我が家の裏の空き地で泣いている仔猫を見つけた。片手に乗るほど小さくて、顔と手足の先が白い、黒い猫。相方によれば数日前から夜中に仔猫っぽい鳴き声は聞こえていたらしい。
それから気になって朝に昼に夜に見に行って、何度目かには抱き上げることに成功。さすがにびっくりしてにゃあにゃあ鳴いたら、慌ててどこからともなく茶トラの兄弟猫と、母猫らしい三毛猫が出てきたので、「あ、お母さんもちゃんといるんだ。だったら私が心配することもないんだな」と思い、そっと離す。「あの子はこれでいいんだ。お母さんと兄弟と暮らすのが一番だ」と自分に言い聞かせ、もう心配しなくていいんだな、と思っていたのに。
数日後、泣き声がするので行ってみたらばまたひとりぼっちで泣いてる。何で取り残されちゃうの? 何でひとりでいるの? でもさすがに警戒しているのか、私が近寄ると隠れちゃう。どうしたらいいんだろう?
またしばらく声が聞こえなくなり、きっとお母さんと兄弟と居場所を変えたんだろう。どこかで仲良くやっているんだろう。そう思っていた21日の昼、たまたま近くを通りかかったらもう泣くこともせずぽつんとひとりでいる、タビ。びっくりして立ち入り禁止の柵を乗り越えて近寄って抱き上げたら、もう抵抗する気もないのか大人しく抱き上げられるままになっていて、たまらず連れて帰ったのです。
何かあったらと思ってあらかじめ買っておいた仔猫用離乳食の缶詰をあげたらよほどお腹が空いていたのかうなりながら平らげた。昔サバ用に買って結局使わなかったケージを組み立てて、暖かくしてあげたら手足を放り出してとことん寝た。
タビ、ようこそ。タビはもううちの子だよ。写真は我が家にきたばかりの時のもので、まだ顔が強がってます。
皆さんにご心配おかけしましたが、サバもすっかり元気になり、時々タビのケージを覗きに行きます。ただタビがあまり近づきすぎるとまだ「シャー」って言うんだよなあ。徐々に、慣れていけばな、と思っています。